管理システム構築
EDGE株式会社 門前様にインタビュー
ここ最近、人事や組織への課題解決に向けたサービスがどんどん立ち上がってきております。
「新卒中途採用」や「人材育成」といったカテゴリーもさることながら、企業人事部の方が「こんなサービス欲しかった!」と話題のサービスがこちら、「airy 1on1 CLOUD」です。
本日はそんな人事部のお困りごとをテクノロジーで解決してしまうサービスを展開しているEDGE株式会社R&D本部長の門前様をお招きして、弊社をご活用頂いた経緯と共にお話を伺いました!
それではどうぞ!
こんにちは、門前さん。
この度は弊社をご活用頂き有難うございます。
本日はご活用頂いた経緯や御社のサービスの特徴、御社の展望等を様々な角度からお伺い出来ればと思いますので、よろしくお願い致します。
よろしくお願いいたします。
早速ですが、今回弊社に依頼していただいた事業の内容についてお聞かせください。
KWAVEさんには、音声を分析して1on1の改善を支援するairy 1on1 CLOUDというサービスの開発の一部をお願いしました。
音声解析システムに関しては自社で完成させていたので、KWAVEさんには管理システムの開発をお願いしました。
具体的には、顧客企業ごとにカスタマイズした統合管理システムやサイト構築をするという部分になります。
ありがとうございます。
では、airy 1on1 CLOUDサービスの目的も教えて頂けますでしょうか?
はい。airy 1on1 CLOUDサービスの目的は、「顧客企業の方がより良い1on1を実施していけるような仕組み作り」を提供することです。
コロナ禍でオンラインでの1on1を実施する企業が多くなってきた中、オンラインでの1on1の効果を表す指標がなく分かりにくいという課題があると考え、このサービスが生まれました。
具体的には、各1on1の音声解析結果や部下からのフィードバックを元に1on1をスコア化し、上司がそれを元に、というものです。
その結果が蓄積され、自分の1on1のレベルや得意な分野、不得意な分野が分かります。
更に次回の1on1を改善できるようになっており、それも含めたサービスになっております。
なるほど、コロナをきっかけにオンラインの需要が高まったことで生まれた距離感を、どうテクノロジーでカバーするかという画期的なサービスだということですね。
しかも1on1が終わった後に、次回はどのように取り組めば良いのかのアドバイスもくれるという。
これはまさに痒い所に手が届くサービスですね。
今後オンラインでの1on1需要が増えていく中でどのように組織改善や人材育成に取り組んでいけば良いのかを見出すきっかけを作っていきたいと考えております。
とても素晴らしいサービスで聞いていてワクワクします。
次に、弊社に開発を依頼していただいた、統合管理画面の詳細についてお聞かせください。
はい。管理画面の主な機能としては、「サイト設置」、「販売管理」、「ワークフロー管理」の3つがあります。
「サイト設置」は、申し込みフォームの内容に基づいて自動でサイトが設計され、企業ごとにサブドメインを作り、新たなサイトを設置する機能です。
「販売管理」は、申込情報から、販売元や商品、契約年数などの請求情報を登録して管理する機能です。
「ワークフロー管理」は、サイト登録や情報編集などの操作に対して、編集権限ごとのワークフロー申請の承認・却下を振り分ける機能です。
これは様々な要素が絡み合ってやや複雑そうな設計ですね。
弊社デジタルプロダクト開発部署も腕が鳴ると言っておりました。
次にですが、弊社に依頼して良かったと感じる点をお聞かせください。
最初のシステム要件定義で、KWAVEの優秀なCTOスマンさんが入っていただいて、実装の部分まで提案していただいたおかげで、自分のイメージしていた設計上の問題を、初期の段階から見つけることが出来たことがすごく助かりました。
そうですね、弊社はまず開発や実装に入る前にきちんとシステム要件を確認します。
もしシステム要件と目指しているプロダクトの方向性が異なった場合は、ビジネスデザインの部分からテコ入れすることもございますが、今回はシステム要件の部分での調整で済んだということですね?
はい。
弊社はある程度サービスのコンセプトが決まっていた中での発注だったので、システム要件の見直しだけで良かったのですが、もしコンセプトやビジネスデザインが定まっていなかったら戦略面からサポートしてもらえる、というのはとても心強いと思いました。
そうですね。
弊社では事業開発におけるビジネスデザインサポートからデジタルプロダクト開発、そしてコンテンツマーケティングも一貫して行っておりますので、どの角度からでも御社をアシスト可能かなと思います。
我々は事故率ゼロやプロジェクト破綻率ゼロを毎年目指しており、昨年は到達できましたので、このやり方が間違ってないんだと自負しております。
次に、会社として世の中にどんな価値を提供したいと考えairy 1on1 CLOUDを展開されておられるのでしょうか?
そうですね、EDGE株式会社は「人は、もっと輝ける」をスローガンに掲げており、既存事業としては社内SNSや新卒採用向けサービス、成人発達理論に基づいたエンゲージメントクラウドなどのサービスを展開しておりますが、そんな中で、「無駄な会議をなくし、より多くの企業に意味のある1on1を増やしていきたい」という思いが強くなり、1on1に特化したプロダクトの開発を決めました。
プロダクトのターゲットとしては、現状1on1が上手く行われている方よりも、1on1にピンときていない方、例えば「オンラインで1on1ってやる必要あるの?」という方を想定しています。
そういった「1on1はつまらない」、「やっていても意味がない」という状態を打破するきっかけを作るために、1on1をよりよくするための手段を模索した結果、音声を解析する方法に辿り着きました。
おお、そこで音声を解析する方法にたどり着いたというのが1つの大きなヒントだったんですね。
でも音声の解析と聞くとすごい技術的に難易度が高そうなのですが、どうやって解析しようと考えたのでしょうか?
音声から感情を分析する研究機関が公開しているSDKを、Web上で使えるようにしたものがベースとなっています。
また、音声を分析・可視化し、その分析結果をもとに心理的安全性のスコアを採点することが可能です。
計算ロジックとしては、共感性・安心感・傾聴力・活力支援・発話割合などが主要スコアになっており、1on1終了後の結果画面にそれぞれのスコアと全体評価が表示されます。
今後は、結果に対するアドバイステキストも表示させていきたいと考えています。
さらにアドバイスを頂けるなんてめちゃくちゃ親切なサービスじゃないですか。
私もairy 1on1 CLOUD使ってみたくなったんですけど、ちなみにそのアドバイスはどのようにして受けられるのですか?
1on1終了後に結果画面が表示されるのですが、「今回はなぜこんなに安心感が低いのか」というような評価とアドバイスを提供予定です。
例えば安心感が低い場合は、1人の発話に対してもう1人が被せて発言し、そのまま話し続けてしまった場合などが当てはまります。
また、ここで“フィードバック”にも工夫を凝らしています。
心理的安全性を担保しつつ、フィードバックや発話割合などからスコアを算出し、更にそれらを可視化し、それを元に改善を促します。 利用者の心理的安全性を保ちながら、より良い1on1を行なっていけるような仕組みとして設計しました。
めっちゃいい。
めっちゃ良いですその仕様。
そんなサービスあったら誰でも使っちゃいますよほんと。
でも基本的には企業の人事部が使うサービスなんですよね?
他の部署の方が使うことも想定はされておりますでしょうか?
はい。人事部に限らずマネージャー職向けのサービスとして想定しております。
もちろん、権限によって表示される解析結果は異なります。
1on1中は基本的にマネージャー側の改善を促すことを目的としているため、マネージャーにはそれぞれ自身のマイページがあり、そこで自身のスコアや、得意・不得意トピック、傾聴力や安心感などが確認できます。
人事向けの画面では、会社全体のスコアと、1on1ごとのスコアを容易に確認することができ、1on1の組み合わせの最適化や、配置転換の判断材料としての活用も可能です。
いやあ素晴らしいです。
そこまできめ細かく各部署や各役職の方が知りたいことや改善すべき点をテクノロジーで解決出来てしまうなら、これはもう使わない手はないですね。
御社のサービスは働きやすさのアップデートに貢献するのではないか、と将来性をかなり感じました。
ありがとうございます。
弊社代表の佐原は、AIや機械学習で音声データをとって、より良い提案ができるような仕組みにしたいと考えていますので、会社としてもさらにこのairyシリーズを進化させていく方向です。
次に、弊社(のサービス)を利用する前、どのような悩み・問題がありましたか?
仕様策定の部分ですね。構想段階の開発依頼は断られることが多いなか、KWAVEさんだけが幅広い提案をしてくれました。
最初はオフショア開発ということで言葉の壁などを想定していたのですが、実際は優秀なCTOスマンさんが多くの見落としを気づかせてくれたため、KWAVEさんにお任せすることを決めました。
ありがとうございます。
弊社としてもビジネスデザインのみならずシステムのデザインもサポートしており、今回のように仕様や要件へのアドバイスでしたら、いつでもご対応可能です。
今回は門前さんにいろいろヒアリングできたところが、弊社としてもとてもお仕事がしやすく、助かりました。
では、弊社を選んでいただいた理由があるとするならば、それは何でしたか?
中長期的な視点で見てコスパが良かったという点と、実現に向けての提案がしっかりしていた点ですね。
依頼内容が統合管理ということで、KWAVEさんには今後もairyの開発を担っていただく可能性もありましたので、それが一番の決め手になりました。
ありがとうございます。
短期的な目線ではなく長い目線で見ていくためにどうすれば良いのか考えて頂けたことは、弊社としても共通認識が持てて良かったと思います。
あとは当社のサービスを受けている間の対応について、どんな印象だったのか、感想をお聞かせ頂けますでしょうか?
オフショア開発ということでしたが、日本語のニュアンスでも特に大きなストレスを感じる部分はなかったです。
また、毎週定例会議を設定し、進捗状況の確認やフィードバックを弊社から共有するのですが、KWAVEさんからとても細かい報告があり、円滑な議論ができたおかげで問題も起こらず余裕を持った進行ができました。
ただ、エンジニア同士の感覚で質問しあうくらいでも良かったかもしれません。
ありがとうございます。
そこは臨機応変にやりたい部分でもありますので、今後の改善に向けて社内に持ち帰らせて頂きます。
現状では、弊社をもしどなたかに紹介するとするならば、どんな方にオススメしたいですか?
ディレクター・マネージャー層にもオススメしたいのですが、元エンジニアのチームリーダーや現リードエンジニアなど、ある程度技術レベルのある人に特にオススメしますね。
KWAVEのCTOスマンさんが、構想段階の依頼でも倍以上の解像度にして返してくれるので、その凄さがわかる人に強くおすすめしたいです。
あと、オフショアに対する言語の壁の先入観を持っている方にもおすすめですね。
依頼前はオフショアに対し、言語の壁で成果物のクオリティが変わるなど、ネガティブなイメージを持っていましたが、KWAVEさんには優秀な経営陣とディレクター、コンサルタント、そしてブリッジエンジニアがいるので安心して任せられるのでオススメです。
ありがとうございます。
今回は門前さんが技術畑出身の方でしたので、複雑なシステムでも、スマンからのヒアリングだけでコミュニケーションが成立したという経緯もあったと思います。
デジタルプロダクト開発部門はあまり表に出てこない部分でもありますので、そう言って頂けてとても嬉しいです。
あとはオフショア開発のネガティブな部分も弊社では全て対応済で、ただの日本語でのコミュニケーションだけでなく日本のカルチャーや仕事をする上での企業文化を汲み取りながらプロジェクトを進められるメンバーで揃えておりますので、その辺りが伝わって良かったです。
では、弊社のサービスを利用するか迷っている方に向けて門前さんから何かアドバイスを頂けますでしょうか?
CTOスマンさんの技術レベルがかなり高いため、もし技術について詳しくなくても、話を聞いてもらうだけでもプロジェクトの視界がひらけると思います。
自分たちが気付いていない問題点を鋭く突っ込んでいただけるので、得るものは大きいと思います。
迷われている方は、プロジェクトの要件定義だけでもお願いしてみてはいかがでしょうか。
ありがとうございます。
私もスマンのレベルは相当高いと思いますし、上場会社の技術顧問やられている方もスマンの提案は鋭くてためになると言ってましたので、エンジニア同士ですと理解し合える境地があるんだなと思いながらいつも聞いております。
最後に、今後の当社のサービスに対して期待することをお聞かせください。
細かいところですが外国籍ブリッジエンジニアの方に、日本文化のニュアンスがわかるコミュニケーションを期待します。
多少打ち解けるだけでも、一致団結して楽しんで仕事が出来るチームになれますし、頼んで良かったと思う要因にもなりますので。
(打ち解ける…もうこれは交流会開くしかないですね!)
確かに一緒に仕事をしていて楽しいという感覚は大事ですよね、そういった場を今後はたくさん作っていけるように頑張ります!
EDGE株式会社 門前様、本日はお忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました!
EDGE株式会社 門前様
ありがとうございました
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